課題とは、取り組むように与えられたテーマや、解決・遂行が求められる事柄のことです。
学校で与えられる課題にも、仕事で解決すべき問題にも使います。本記事では一般的な意味を確認したうえで、現状と目指す状態を比べ、取り組むテーマを整理する方法を解説します。
結論(定義)
課題とは、与えられた題目・テーマや、解決すべき問題、果たす必要のある仕事を指します。
課題と問題には、解決すべき事柄という意味の重なりがあります。ここでは業務を整理する一例として、「起きている状態」と「これから取り組むテーマ」を分け、次の3手順で考えます。
- 目標を一文で置く
- 問題を、いま起きている状態として書く
- その状態を変えるために取り組む対象を課題として書く
たとえば、確認漏れが起きており、手順のばらつきが原因と確認できた場合、この整理方法では「確認漏れが起きている」を問題、「確認手順の統一」を課題とします。原因が未確認なら、まず確認漏れの要因調査を取り組むテーマにできます。
この方法では、目的やゴールを手がかりに取り組む課題を整理します。
これは一般語義の必須条件ではなく、学校で読書感想文のテーマを課題として与えられるような用法もあります。
課題の意味・概要
課題の基本的な意味
「課題」は、ビジネス・学校・日常生活など幅広い場面で使われます。デジタル大辞泉「課題」(コトバンク掲載)には、与えられる題目・主題と、解決すべき問題・果たすべき仕事という意味が示されています。
以下は、その意味を限定する条件ではなく、この記事で取り組むテーマを考える際の着眼点です。
- 目指す目的・理想の状態を確認する
- 現状とのギャップを調べる
- その差を手がかりに、取り組むテーマを考える
ギャップは、課題を整理するための手がかりです。目的が曖昧な場合は、この方法で優先順位を考えにくくなりますが、目的や目標との差が明確でなければ「課題」という言葉が成立しないわけではありません。
問題との違いを意識する
問題にも解決すべき事柄という意味があり、課題と重なります(デジタル大辞泉「問題」語義2、コトバンク掲載)。以下は一般的に必ず分かれる定義ではなく、この記事で業務を整理するための使い分けです。
- 問題:困っている出来事や状態
- 課題:問題の中から「解決すべきテーマ」を整理したもの
この使い分けでは、起きている状態を整理・分析し、次に取り組むテーマを考えます。未解決の状態をそのまま課題と表現する一般的な用法もあります。
課題の具体例
日常生活での課題の例
例:健康的な生活を送りたい場合
- 目的:健康を維持する
- 現状:運動不足、睡眠時間が短い
説明用に、運動時間を確保できず生活リズムも乱れていると仮定します。この整理方法で取り組む課題は、
- 運動時間の確保
- 睡眠時間を確保できる生活リズムの整備
といったテーマです。現状と取り組むテーマを対応させて考えます。
ビジネスにおける課題の例
例:売上を伸ばしたい場合
- 目的:売上を前年比で向上させる
- 現状:新規顧客が増えていない
新規顧客が増えていないという情報だけでは、原因や有効な解決策は確定できません。まず要因調査を課題とし、説明用の仮定として、次の点を確認対象にします。
- 商品の認知度が低いかを確認する
- 集客手段が限られているか、その影響を確認する
- 顧客ニーズを把握できているかを確認する
たとえば認知度の低さが原因と確認できたなら「認知度の向上」を取り組むテーマにできます。集客手段や顧客ニーズについても、確認結果に応じて見直しや把握を課題として整理します。確認対象と、確認後に取り組むテーマを分けると、未確認の原因や効果を断定せずに考えられます。
課題設定の流れ
業務上の整理方法の一例として、目指す状態と現状の差を手がかりに、次の4段階で取り組むテーマを考えます。あらゆる課題に必須の順序ではありません。
- 目的を明確にする
- 現状を把握する
- 目的と現状の差を洗い出す
- 優先的に取り組むテーマを課題として整理する
この方法は、取り組む課題を具体化するのに役立ちます。課題を起票して担当者・期限・状態まで追跡する方法は、課題管理表の作り方で具体的に確認できます。
よくある誤解
課題と問題は必ず別物?
課題と問題を同じ意味で使うこと自体は誤りではありません。どちらも解決すべき事柄を指すことがあります。
ここでは業務を整理するため、問題を起きている状態、課題を取り組むテーマとして使い分けます。
例:ミスが多く、確認手順が定まっていないことが原因と確認できた場合
- 問題:ミスが多い
- 課題:確認作業の手順の整備
この例では、ミスという状態に対して、手順の整備を取り組むテーマにしています。原因が未確認なら、まずミスの要因調査を課題にできます。状態で書けば問題、動詞で書けば課題と決まるわけではありません。
課題が多すぎて整理できない誤解
課題は、すべてを一度に解決する必要はありません。
- 影響が大きいもの
- すぐに改善できるもの
から優先順位をつけることが重要です。
類似用語との違い
課題と問題の違い
- 問題:困っている状態や出来事
- 課題:問題を解決するために設定されたテーマ
上の比較は、この記事の実務整理における使い分けです。一般語義では両者の意味は重なり、未解決の状態を課題と呼ぶこともできます。
課題と目的の違い
- 目的:最終的に達成したいゴール
- 課題:目的達成のために乗り越えるべき点
この業務例では、目的を決め、その達成に向けて取り組む課題を整理します。一般語義として目的が常に上位、課題が常に下位という序列があるわけではありません。
課題と対策・施策の違い
ここでは、課題は取り組む事柄、対策・施策は具体策に着目して整理しています。対策を施策として実行するなど意味は重なり、3つを必ず別々の段階として通過する必要はありません。具体的な仕事そのものが課題として与えられる場合もあります。一般語義はデジタル大辞泉の「対策」語義1と「施策」(コトバンク掲載)も参照できます。
まとめ
- 課題とは、与えられたテーマや、解決・遂行が求められる事柄のこと
- 目的と現状の差は、この記事で取り組む課題を整理する手がかり
- 問題とは意味が重なる。この記事では状態と取り組むテーマを分けて整理した
- 対策・施策とセットで理解すると実務で使いやすい
課題という言葉を正しく理解すると、
会議や資料、日常の意思決定がより論理的になります。
